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2016年4月16日 (土)

【伝わる朗読とは】19:五感に語りかける作品

4月は変化の時期。私も仕事のペースが変わってしまい、少々お疲れ気味。
そのため、木曜日の更新はできませんでした。
すみません。うまく伝わるように書くというのも大変なことなんですよねー。

=====

先日、本屋大賞というのがニュースでやっていました。1位になった作品「羊と鋼の森」について、テレビなどでいろいろとコメントが出ています。
ピアノの調律師の話ということなので、
「ピアノの音が聞こえてくるような文章・・」
「ピアノの演奏家ではなく、裏方である調律師にスポットを当てた・・」
とか・・
私は、この物語を読んでいないので、感想を述べる立場じゃないですが、一般的に読者にとって良い作品は、読むと、
・映像が目に浮かぶ。
・音楽が聞こえてくる。
・匂いがする。
・何かを感じる。
といった感じで、何か五感に語りかけるものなのではないかと思います。

ピアノの音は、物語を読んでも聞こえては来ません。
でも、この作品は、読むと音が聞こえてくるような文章になっているのでしょう。

もし、このお話を読んでいて、調律師が調律している場面に差し掛かったら、実際のピアノの音が聞こえてきたらどう感じるだろうかと思いました。
そうすることで、より物語に入り込めるか、リアルに感じるかというと、それは、ちょっと違うと感じてしまう自分がいます。
物語の中の言葉から、心の中で響く音があるので、その状態で、実際のピアノの音も聞こえてしまうと、それが心の中の音を邪魔してしまうような気がしています。
ドの音だと感じていたら、聞こえてきたのは、ラの音だったという感じです。
実際の音の方が、言葉から想起される音より直接的に伝わってくるからでしょうか・・

本を読むということは、聞こえていない音を自分の思い通りに感じる面白さがあるからこそ楽しいのであって、本当に聞こえてしまったら、興ざめすることになるのかもしれません。
でも、そういう音が聞こえる方がよいと感じる人もいるかもしれません。本を読むと、その場面に合わせた音が出る電子ブックみたいなのは、すでにでているのかもしれないですね。

そして、朗読について考えれば、目で読んで五感に訴える力の大きい作品の方が、朗読でも伝わりやすいものだと言えると思います。
声の響きで、五感で感じとる感覚をさらに助けるという感じでしょうか。ピアノの音を感じてもらうために、物語の中の言葉を声に出して、その声の出すリズムや間の取り方で、その音を聞き手の頭の中に感じてもらうことになるのではないかと思います。

・・・つづく。

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